最新日语能力考试一级阅读测试03
分类: 日语
时间: 2019-01-23 08:19:02
作者: 全国等级考试资料网
死体ははたしてだれのものか。
自分のものだとしても、死んだ後では、所有権を実際に自分で主張することはできない。
法的には、そこはどうなっているのか.それを私は、実は知らないのである。職業柄、年中扱っている「もの」の、所有権が不明である。そんなことで、よく仕事が勤まる。そう怒られそうだが、無論常識的には、死体は、遺族のものである。
しかし、ちょっとご想像いただくと分かるはずだが、遺族というのは、しばしば単数ではない。遺産相続の場合なら、子供にはすべて、平等の権利があるはずであるか。そんな議論は、聞いたこともない。
こういう議論自体が不謹慎だ.ひょっとすると、そうお考えになる方があるのではないか。もしそうなら、私としては、たいへん我が意を得たことになる。不謹慎であるとか、世の中乱れるとか、人心に与える影響を恐れる。こういった、かならずしも明確に定義できない常識が、死体にかかわる多くの問題の背景となっているからである。
こうした常識を考え、それと戦うことは?決して容易ではない?私は死体を扱うのが仕事だから?そうはいっても、それを考えざるをえない。したいをめぐって、しばしばトラブルが生じるからである。
こうした漠然とした常識.それの背景をしるためには、じつは日本の文化そのものを追究せざるを得ない.私の仕事は、いつの間にか、そういう方向を向かいてしまった。
遺族だって、決して明瞭ではない。しばしば複数の遺族が出現することがあるからである.東京に住んでいる遺族が親の解剖を承諾したが、田舎から出てきた遺族がそれに反対する.こういう例も多い。すでに解剖が始まっているときに、「私は解剖するとは聞いてなかった、実は反対だ」という親族が現れる.これは、われわれがいちばん困惑するケースである。
事前に十分に調べろといったって、よその家族の事情だから、それは困難である.解剖を承諾しますといっていただくだけで、当方としてたいへん感謝している。そこを押して、「お疑いするようでもうしわけないが、もしかしたら、田舎のご親族で、解剖に反対の方がおられませんか」。そんなことを、きけるはずがないではないか。
遺族に私が殴られたりするのは、こうしたケースである.仕事の上だから、別にどうということはないが、250年の歴史を持つ解剖ですら、この国では、必ずしもきちんとした市民権を得ていないことが、よくわかる。
注1遺族:死んだ人の家族や親類
注2遺産:死んだ人が残した財産
問い1文中の1~7の問いに対する最も適当な答えはどれか.1,2,3,4から一つ選びなさい。
1、「自分」とはだれか。
1)死んだ人
2)死んだ人の親
3)死んだ人の子供
4)解剖する医者
2、「もの」とは何か。
1)法律2)権利3)死体4)職業
3、「怒られそうだが」とあるが、だれが怒られるのか。
1)死体2)筆者3)遺族4)子供
4、「そんな議論」とは、何についての議論か。
1)死体を分けること
2)子供を分けること
3)遺族を分けること
4)家族を分けること
5、「それ」に含まれる内容として適当なものは、次のどれか。
1)明確に定義できない常識
2)自分の仕事のやり方
3)死体をめぐるトラブル
4)死ぬことの意味
6、「こうしたケース」とは、どんな場合か。
1)解剖を承諾した遺族に、感謝の言葉を言わなかったような場合
2)解剖が始まってから、解剖に反対の遺族が現れるような場合
3)「田舎のご親族で、解剖に反対の方がおられませんか」と聞いた場合
4)遺族全員が解剖に反対している場合
7、「必ずしもきちんとした市民権を得ていないことが、よくわかる」とあるが、文章中の何によって、それが「よくわかる」のか。
1)いぞくがしばしばたんすうでないこと
2)常識と日本文化には関係があること
3)遺族の意見を十分に調べるのが無理なこと
4)遺族に筆者が殴られたりすること
問い2この筆者の職業として、最も可能性の高いものは何か。
1)作家2)弁護士3)日本文化研究家4)医者
問い3最近筆者は主にどんなことに関心を持っていると考えられるか。
1)死ぬ権利をめぐるさまざまな議論
2)遺産相続に関する常識
3)死体にかかわる常識の文化的背景
4)解剖技術の発展の歴史
自分のものだとしても、死んだ後では、所有権を実際に自分で主張することはできない。
法的には、そこはどうなっているのか.それを私は、実は知らないのである。職業柄、年中扱っている「もの」の、所有権が不明である。そんなことで、よく仕事が勤まる。そう怒られそうだが、無論常識的には、死体は、遺族のものである。
しかし、ちょっとご想像いただくと分かるはずだが、遺族というのは、しばしば単数ではない。遺産相続の場合なら、子供にはすべて、平等の権利があるはずであるか。そんな議論は、聞いたこともない。
こういう議論自体が不謹慎だ.ひょっとすると、そうお考えになる方があるのではないか。もしそうなら、私としては、たいへん我が意を得たことになる。不謹慎であるとか、世の中乱れるとか、人心に与える影響を恐れる。こういった、かならずしも明確に定義できない常識が、死体にかかわる多くの問題の背景となっているからである。
こうした常識を考え、それと戦うことは?決して容易ではない?私は死体を扱うのが仕事だから?そうはいっても、それを考えざるをえない。したいをめぐって、しばしばトラブルが生じるからである。
こうした漠然とした常識.それの背景をしるためには、じつは日本の文化そのものを追究せざるを得ない.私の仕事は、いつの間にか、そういう方向を向かいてしまった。
遺族だって、決して明瞭ではない。しばしば複数の遺族が出現することがあるからである.東京に住んでいる遺族が親の解剖を承諾したが、田舎から出てきた遺族がそれに反対する.こういう例も多い。すでに解剖が始まっているときに、「私は解剖するとは聞いてなかった、実は反対だ」という親族が現れる.これは、われわれがいちばん困惑するケースである。
事前に十分に調べろといったって、よその家族の事情だから、それは困難である.解剖を承諾しますといっていただくだけで、当方としてたいへん感謝している。そこを押して、「お疑いするようでもうしわけないが、もしかしたら、田舎のご親族で、解剖に反対の方がおられませんか」。そんなことを、きけるはずがないではないか。
遺族に私が殴られたりするのは、こうしたケースである.仕事の上だから、別にどうということはないが、250年の歴史を持つ解剖ですら、この国では、必ずしもきちんとした市民権を得ていないことが、よくわかる。
注1遺族:死んだ人の家族や親類
注2遺産:死んだ人が残した財産
問い1文中の1~7の問いに対する最も適当な答えはどれか.1,2,3,4から一つ選びなさい。
1、「自分」とはだれか。
1)死んだ人
2)死んだ人の親
3)死んだ人の子供
4)解剖する医者
2、「もの」とは何か。
1)法律2)権利3)死体4)職業
3、「怒られそうだが」とあるが、だれが怒られるのか。
1)死体2)筆者3)遺族4)子供
4、「そんな議論」とは、何についての議論か。
1)死体を分けること
2)子供を分けること
3)遺族を分けること
4)家族を分けること
5、「それ」に含まれる内容として適当なものは、次のどれか。
1)明確に定義できない常識
2)自分の仕事のやり方
3)死体をめぐるトラブル
4)死ぬことの意味
6、「こうしたケース」とは、どんな場合か。
1)解剖を承諾した遺族に、感謝の言葉を言わなかったような場合
2)解剖が始まってから、解剖に反対の遺族が現れるような場合
3)「田舎のご親族で、解剖に反対の方がおられませんか」と聞いた場合
4)遺族全員が解剖に反対している場合
7、「必ずしもきちんとした市民権を得ていないことが、よくわかる」とあるが、文章中の何によって、それが「よくわかる」のか。
1)いぞくがしばしばたんすうでないこと
2)常識と日本文化には関係があること
3)遺族の意見を十分に調べるのが無理なこと
4)遺族に筆者が殴られたりすること
問い2この筆者の職業として、最も可能性の高いものは何か。
1)作家2)弁護士3)日本文化研究家4)医者
問い3最近筆者は主にどんなことに関心を持っていると考えられるか。
1)死ぬ権利をめぐるさまざまな議論
2)遺産相続に関する常識
3)死体にかかわる常識の文化的背景
4)解剖技術の発展の歴史